自意識と世間の狭間

アラウンドというかオーバー30。これからの人生のための記録。

進化か退化か

新卒で入ったときに、アラサーの女性の先輩が怖かった。当たりが強いというか、来るもの全てを弾き飛ばす勢いを感じた。もちろん全員ではないが、明らかにそういう傾向があった。

ああはなりたくないねと、無邪気に同期と語り合っていた。そして、10年後。今、自分は圧倒的にそっち側に近い。薄々そんな気はしていたが、ポケモンデジモンのように進化という明らかなステップを踏まずに徐々に変わっていくので、見て見ぬふりをしてきた。しかし、今たぶん私は当時怖いと思っていた強さを獲得している。

歳を重ねていく上でちやほやされなくなった。若いというだけで許されていたことがたくさんあることに気がつく。一方で、歳をとるだけでは優秀になるわけではない。自分は変わっていないのに、勝手に世間からの見られ方が変化することに対応できず、あるいは憤り、こうなっているのだろうか。その反発とか反抗とかが強さという鎧に変わっていっているのかもしれない。

私だけではない。明らかに周りの同世代も圧倒的に強くなっている。生きていくために有利な進化なのだろうか。

進化なのだろうか?あのときそうなったら良くないよねと思ったところに到達しているのは退化ではあるまいか。

問題は、この変化もまぁいっかと鈍感になっていることである。こうしてわたしは今日も生きていくし、たぶんだから生きていける。

わたしは今どんな大人になりたくないだろうか。そして、10年後そうなっているのだろうか。